旅の記録

47都道府県の制覇リストの作り方|記録が続く決め方と使い方

都道府県の制覇リストは、作るのは簡単でも続けるのが難しい種類のリストです。何年もかけて少しずつ埋めていくため、途中で基準がぶれたり、どこまで記録したか分からなくなったりします。最初に決めておくことと、記録の残し方を整理しました。

更新日 2026.09.08約6分
日本地図を広げて旅先を指しながら、チェックリストを開いたスマートフォンを見る二人

ひと目で整理

続く制覇リストの作り方

  1. 01

    基準

    「行った」の条件を先に決める

  2. 02

    段階

    住んだ・泊まった・滞在したで分ける

  3. 03

    記録

    県名に訪問年と地名を足す

  4. 04

    共有

    同行者と1つのリストを持つ

1. 最初に「行った」の基準を決める

制覇リストで最初につまずくのがここです。新幹線で通過しただけの県、乗り換えで駅から出なかった県、空港だけ利用した県。これをどう扱うか決めていないと、後から見返したときに自分でも判断できません。

基準がないまま進めると、そのときの気分で判断が揺れます。埋めたい時期には緩く、落ち着いてから見返すと厳しく感じ、結局どこまでが本当なのか分からなくなります。何年もかけて続けるリストほど、最初の一度で決めておく価値があります。

よく使われるのは「宿泊した県だけ」「降りて何かをした県まで」「通過も含める」の三段階です。厳しくすると埋まるのが遅くなり、緩くすると達成感が薄くなります。どれが正しいということはないので、自分が納得できる線を先に引いておきます。

基準はリストの説明欄に書いておくと、時間が空いても迷いません。家族と共有する場合は、全員が同じ基準で判断できることのほうが大事です。

基準の決め方の例

  • 厳しめ → その県に宿泊した
  • 標準 → 駅や空港を出て、食事や観光をした
  • 緩め → 通過・乗り換えを含めて足を踏み入れた

2. 「住んだ・泊まった・滞在した」で段階を分ける

行ったかどうかの2択にすると、住んでいた県と乗り換えで降りただけの県が同じ扱いになります。3段階に分けると、同じ「行った」でも密度の違いが記録として残ります。

段階を分けておくと、基準で悩む必要も減ります。通過しただけの県を「行った」に入れるか迷ったら、いちばん低い段階に置けば済みます。2択のときのような、入れるか入れないかの判断を迫られません。

Yarutto!の都道府県テンプレートから作ったリストは、日本地図として表示されます。県をタップして段階を選ぶと、その県が塗られます。段階には重みがあり、住んだ3点・泊まった2点・滞在した1点で、47県すべてが「住んだ」なら141点です。

点数は競うためのものではなく、埋まり具合をひと目で掴むための目安です。到達した県の数と合わせて見ると、これから伸ばせる余地が分かります。すでに行った県を一段上げるという進み方もできます。

47都道府県を段階ごとに色分けした日本地図と、141点満点のスコア
同じ「行った」でも、住んだ県と降りただけの県は分けて残せる

3. 県名に訪問年と地名を書き足す

チェックを入れるだけだと、数年後に「行ったのは覚えているが、いつどこへ行ったか思い出せない」状態になります。項目名は自由に編集できるので、県名のうしろに訪問年と訪れた場所を足しておくと記録として読み返せます。

書き足す情報は多すぎないほうが続きます。年と地名の二つだけに絞ると、旅から帰ったあと1分で更新できます。写真や詳しい感想は別の場所に残し、リストは索引として使う割り切りが現実的です。

更新するのは、帰ってきた当日か翌日までにします。1週間空くと細かい地名が出てこなくなり、思い出す作業が必要になります。移動中に書いてしまえば、帰宅後にやることが一つ減ります。

同じ県に何度も行くようになったら、最初の訪問だけ残すか、最新に上書きするかを決めておきます。どちらでも構いませんが、揃っていないと後から読みにくくなります。

項目名に情報を足す例

  • 北海道 → 北海道(2024 / 函館・小樽)
  • 島根県 → 島根県(2023 / 出雲大社)
  • 沖縄県 → 沖縄県(2025 / 石垣島)

4. 同行者と1つのリストを共有する

家族やパートナーと旅行することが多いなら、1つを共有するほうが記録として意味を持ちます。別々に持つと、二人で行った場所が両方に分かれます。「二人で一緒に行った県」という共通の記録になり、どちらの端末からでも更新できます。

更新する人が二人いると、記録が途切れにくくなります。片方が忘れていても、もう片方が帰りの移動中に書き込めば残ります。一人で管理していると、忙しい時期の旅行がそのまま抜け落ちます。

個人の記録も残したい場合は、共有用と個人用の二つを持つ方法もあります。リストは何個でも作れます。共有リストは「二人で行った場所」、個人リストは「出張や一人旅も含む」といった使い分けができます。

共有する相手が親や子どもの場合は、基準を緩めにしておくと一緒に楽しめます。厳しい基準は一人で続けるぶんには張り合いになりますが、複数人で使うと埋まらない時間が長くなります。

5. 残りから次の行き先を決める

制覇リストの実用的な使い道は、旅行先を決めるときの候補表です。行きたい場所が思いつかないときに未チェックの県を眺めると、これまで縁がなかった地域が目に入ります。

隣接する未訪問の県が二つ以上あれば、まとめて回る旅程が組めます。連休の日程が決まってから行き先を探すより、あらかじめ候補が絞れている状態のほうが宿や交通の手配も早く終わります。

地図で表示していると、この判断が速くなります。塗られていない場所がかたまって見えるので、そこを通る経路を考えるだけで旅程の骨格ができます。一覧で見るより、位置関係が分かるぶん現実的な計画になります。

行き先を決めるのが目的なら、季節も一緒に考えます。雪の多い地域や、夏に見どころが集中する地域は、時期を外すと着いてからできることが減ります。

6. 何年も埋まらない県との付き合い方

制覇リストを続けていると、どうしても最後まで残る県が出てきます。観光の目的地になりにくい、交通の便が良くない、近くまで行く用事がない、といった理由が重なった県です。ここで止まると、リスト自体を開かなくなります。

残った県は、旅行の目的地ではなく通り道として組み込むと埋まりやすくなります。隣県へ行く旅程に一泊足す。乗り換えの時間を延ばして食事をする。こうした形なら、その県のためだけに休みを取る必要がありません。

出張や帰省の予定が入ったときに、リストを開いてみるのも有効です。目的地の近くに未訪問の県があれば、前後に半日足すだけで済むことがあります。旅行の計画としてではなく、既にある予定に乗せると実現しやすくなります。

それでも難しい県は、無理に急がないほうが続きます。制覇リストは期限のあるタスクではないので、埋まらない県が残っている状態も含めて記録です。年に一度、残りを眺めて計画を立て直すくらいの間隔が現実的です。

7. 別の切り口のリストと組み合わせる

都道府県が埋まってくると、次は温泉地、名城、ご当地グルメ、水族館・動物園のように、別の軸のリストが欲しくなります。どれも「行きたい場所を貯めて、行けたらチェックする」という同じ形で作れます。

軸を分けておくと、旅行のたびに複数のリストが同時に進みます。都道府県は埋まらなくても、温泉のリストは進むといった具合に、達成が積み上がる場所が増えます。一度の旅行で複数のリストにチェックが入ると、記録を更新する動機も続きます。

軸が増えると、行き先の決め方も変わります。「まだ行っていない県」だけでなく「行きたい温泉が2つ残っている地域」から選べるようになり、候補の出しかたに幅が出ます。

新しい軸を作るときは、項目数を最初から埋めきろうとしないことです。行きたい場所を思いついたときに足していく形にすると、リスト自体が旅行の候補帳として育ちます。

自分のリストで試す

Yarutto!は登録不要で作成でき、URLを知っている相手と共同編集できます。 最初は必要最小限の項目だけ作り、共有した相手と追加していくのがおすすめです。